オープンバッジの設定では名称や発行者等,様々な項目について設定をする必要があります.設定項目に記載すべき内容や発行基準については,マイクロクレデンシャルWGという団体が提供している以下のフレームワークを参照してください.マイクロクレデンシャル共同WGは,日本の大学国際化促進フォーラム,JV-Campus,JMOOCが共同で設立したグループで,マイクロクレデンシャルの普及を図り,教育の枠組みやデジタル証明のガイドライン策定,国際連携も進めています.
マイクロクレデンシャルフレームワーク1.0は,マイクロクレデンシャルWGが策定した,学習の成果を評価するマイクロクレデンシャルのガイドラインです.このフレームワークは,発行者や学習成果,品質保証などの基本項目を含む,マイクロクレデンシャルを発行する際に必要な記述要素を定めており,オープンバッジの発行で設定すべき項目についても説明されています.
本ページでは,日本国内で最も利用されているLMSであるMoodle(ver3.8以降)上でオープンバッジを発行する方法について説明します.Moodleのコーストップページ上で 編集モード を選択,タブの さらに で表示される バッジ を選択します.なお,Moodleで発行されるオープンバッジはver2.0です.
コースで発行したオープンバッジが一覧表示されます.新しいバッジを追加する をクリックするとバッジを追加できます.
バッジの設定画面では,バッジの名称や画像,有効期限等を設定することができます.設定項目の詳細は,マイクロクレデンシャルWGの説明および上記の対照表をご参照ください.
本章では,オープンバッジを発行・管理するための参考情報についてまとめています.
バッジを発行/管理するサービスの選定とチェックリストでは,オープンバッジの導入から運用にかけて注意すべき視点をまとめたチェックリストと国内外の主要なサービスについて一覧でまとめています.
オープンバッジの設定と発行では,オープンバッジの設定についてマイクロクレデンシャル共同WGが定めたフレームワークや,Moodleで発行する方法についてまとめています.
オープンバッジのイメージ画像作成では,オープンバッジのバッジイメージを作成する方法についてまとめています.
1EdTech上では,バッジのイメージ画像について,以下のように説明をしています.
The logo of the Consumer. The logo image uri should resolve to an image file with a square aspect ratio in either PNG or SVG format. Recommended resolution: 512x512px.
ロゴ画像のURIは、正方形のPNGまたはSVG形式の画像ファイルにリンクする必要があります。推奨解像度は512x512ピクセルです。
バッジの画像を作成するサービスやプロダクトに制限はなく,どのように作成しても問題ありませんが,以下のような方法が案としてあります.
Microsoft PowepointやGoogleスライド上で図形,アイコン等を組み合わせて作成する.
無料のデザインツールであるAdobe Expressを利用して作成する.
無料の画像作成支援サービスであるCanvaのテンプレートを利用して作成する
このページでは例として,イラスト・画像の作成支援サービスであるCanvaを利用したオープンバッジのイメージファイルの作成方法を説明します.
まず,Canvaのページへアクセスし,アカウントを作成します.なお,Canvaで利用する素材に関するライセンスは以下のページをご参照ください.
Canva | Canva's Content License Agreement(Free Content licenses)
次に左側のメニューでテンプレートを選択した上で検索欄に badge education と入力します.検索結果にバッジ画像のテンプレートが複数表示されますので,自身が作成したいオープンバッジのイメージに最も近いものを選択し,このテンプレートをカスタマイズする というボタンをクリックしてください.なお,王冠のマークがついているものは有料アカウント向けのテンプレートで,無料アカウントのユーザは選択できません.
テンプレートを選択すると,編集画面が表示されます.
テンプレートは配色や文字を変更できますので,デザインをカスタマイズしてください.なお,画面左側にある素材やテキストを選択すると,テンプレートが表示されますので,挿入したい素材を選択できます.
イメージの作成が完了したら,画面左上にあるファイルからダウンロードを選択してpngファイルとしてダウンロードしてください.ダウンロードした画像ファイルは,Moodleのバッジの設定画面上のイメージのアップロードからアップロードしてください.
このページでは,オープンバッジの導入から運用にかけてどのような視点でサービスを比較すると良さそうか,参考情報をまとめています.
以下のチェックリストは,オープンバッジを導入・運用する際に留意すべき視点についてまとめたものです.
事前調査:
バッジの発行が無償でできるLMSであるMoodleを既に導入しているか?
バッジの発行に関する費用は準備できるか?
年間,どれぐらいのバッジを発行するのか?
バッジの発行に関する予算はどれぐらい確保できそうか?
バッジの発行:
バッジのイメージ画像は内製できそうか?内製する場合,機関内でイメージの統一は取れているか?
バッジの設定に関する入力項目について,機関内で合意が取れそうか?
バッジの有効期限を設定する場合,切れた後の対応は決まっているか?
バッジの発行基準は機関内で合意が取れているか?
バッジ発行後:
取得したバッジの利用方法について,学習者に説明ができているか?
取得したバッジの保管・管理方法について,学習者に案内ができているか?
取得したバッジの有効期限が切れた後の対応について,学習者に案内ができているか?
上記チェックリストをもとに,以下の各サービスについて確認し,自身および自機関にとって最適なサービスを選択してください.
*最新の情報ではない可能性および誤りが含まれている可能性がございますので,必ず各サービスのサイトで情報を確認してください.
1EdTechの認証取得済み
オープンソースのLMS.
オープンバッジ2.0発行に準拠した発行機能あり
1EdTechの認証取得済み。
オープンバッジ用ダッシュボード提供。
1EdTechの認証取得済み
オープンバッジ用ダッシュボード提供
1EdTechの認証取得済み
成績証明書、卒業/資格証明書、バッジ、その他の学業文書を発行、企業側に対して検証サービスを提供. *国内では芝浦工業大学と国際基督教大学(ICU)が導入。
1EdTechの認証取得済み
LMS向けのオープンバッジ発行プラグインを提供するOpen Badge Factory社が提供.
1EdTechの認証取得済み オープンバッジを管理するウォレット機能等を提供.
1EdTechの認証取得済み
オープンバッジを管理するウォレット機能等を提供.